フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)とは、白内障手術を応用した視力回復手術のことです。一般的な白内障治療では白濁した水晶体を取り除きますが、フェイキックIOLはこの手法を応用しています。眼内の水晶体を残し、近視や乱視を治すための眼内レンズを挿入する手術方法なのです。簡単にいうとコンタクトレンズのような小さなレンズを角膜の下に入れる方法です。
フェイキックIOLの手術時間は片眼約15分。目薬タイプの麻酔薬で局所麻酔をした後、強膜または角膜を切開し、レンズを眼内に挿入して虹彩を固定します。術後1ヶ月程度で切開創はほとんどわからなくなります。
レーシックなどの視力回復手術は、角膜にレーザーを照射し、そのカーブを調整することで近視や乱視を治します。角膜の強度を保つためには治療できる近視の度数に限界があり、度数に対して角膜が薄い方は手術そのものが行えない場合もあります。
それに対して、フェイキックIOLは、角膜の厚さや近視の度数と関係なく手術することが可能となっています。レーシックなどのレーザー治療では適応が非常に限られる、-10D以上の最強度近視でも治療が可能なのです。
高度な近視のレーザー手術の場合、角膜を削る量が増加してしまい、夜間には瞳孔が大きく開くと光がにじんだように見える「グレア」などの症状が出る場合があります。フェイキックIOLでは角膜を全く削らないので、視力の矯正量が大きくても、グレアなどの症状が起こることは、ほぼ無いのです。
球面屈折度-10.0D以上で、エピレーシックやラセックでも角膜厚が足りない方が適応基準の目安です。それ以外の手術不適応になる場合は、基本的にはレーシックやエピレーシックに準じ
フェイキックIOLは1980年代にヨーロッパで始まり、米国では食品医薬品局(FDA)の認可を受けている。国内では公的な医療保険は効かず、片目で40から50万円程度の費用がかかります。レーザー手術に比べると高いですね。
フェイキックIOLを受けられる方は18歳以上で、目の病気が無く、過去1年間で、視力の変動がほとんどない方(フェイキックIOLを個別輸入のため、検眼から3週間程度かかるのです) また、強度近視・遠視などで、レーシックなどのレーザー屈折矯正治療が難しい方場合に、片眼ずつ手術を行います。